
【役員】 吉田清美、森茂喜、武田幸子 他4名
【設立】 2000年9月6日
【資本金】 1,015万円
【従業員数】 3名
【所在地】 愛媛県松山市下伊台町乙67-2
【事業内容】 農産物販売、農産物加工販売、農業資材販売、農産物オーナー制度
【URL】 http://noumin.jp/

のうみんの成り立ちは約10年前に遡る。
当時、農家が中心となり、地元の消費者や病院に対してお米や柑橘の販売をしていた。その評判は口コミで広がり、徐々に売り上げを拡大。より社会的信頼度を高め、機能的な活動を目指して株式会社の形態にした。
現在でも役員のほとんどが農家。新しい仲間を加え、一般消費者はもちろん、飲食店や病院など販路を拡大している。
実はこうした成功の裏には徹底した生産工程管理と品質管理がある。
のうみんでは「体にやさしい安全でおいしい食べ物を、生産者から直接消費者へ」をコンセプトにトレサビリティシステムを確立。生産者の顔が見える安全な農産物の提供を実現するとともに減農薬栽培も実施。契約農家の多くは持続性の高い生産方式を導入している生産者の証である「エコファーマー」にも認定されている。
このように農産物の生産管理と販路を担うのうみんが、なぜ加工品の開発を始めたのか?
その理由について同社の武田幸子専務はこう語る。「農産物の収穫時期は限られています。さらに旬の時期は価格も値崩れしがち。一方で加工品として活用することで、たとえ供給量が過剰であっても、農家の方は安定した価格で販売することができます。それに加工品であればB級品やC級品など、これまで流通に乗らなかった農産物も十分活用することができますしね」。そう冷凍クラッシュ果汁は「農家の力になりたい」という想いから生まれた商品なのだ。
さらに武田専務は続ける。「冷凍菓子にしたのは、原料のブラッドオレンジや紅マドンナが熱に弱いため。果実が持つ栄養素や風味を活かすためには冷凍が最適でした。さらに、こうした粒状のクラッシュ氷とすることで、業務用でも使いやすい。例えばライムクラッシュなどは、カクテルなどに入れても合います」。一般家庭用だけでなく、業務用を念頭に置き商品を開発する。先を見越した戦略が見え隠れする。
のうみんとともに今回の事業で重要な役割を果たしているのが、㈲田那部青果だ。田那部青果は2006年に急速冷凍技術を開発。冷凍クラッシュ果汁の開発においては、この冷凍技術を活かし、かんきつの持つ甘酸っぱさをそのままに瞬間的に閉じ込めることに成功。「シャリシャリ」とした、これまでにない食感を実現した。
㈲田那部青果だけでない、今回の事業には多くの人の想いが詰まっている。例えば原料として使用している「ライム」は、松山市が日本一の生産地づくりを積極的に勧めている。同じく愛媛県の果樹試験場が開発した「紅まどんな」に関しても冷凍クラッシュ果汁が切り口となって需要が拡大する可能性は十分にある。様々な人の想いを胸に、のうみんではさらなる販路の拡大を目指している。